2018-01-01から1年間の記事一覧

ブラインド・ウォッチメイカー ―自然淘汰は偶然か?―(下) ブラインド・ウォッチメイカー―自然淘汰は偶然か?〈下〉 作者: リチャード・ドーキンス,Richard Dawkins,中嶋康裕,遠藤知二,遠藤彰,疋田努 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1993/10 メディア: …

死の接吻 たとへばガーシュウィン兄弟のジョージではないはう(兄だか弟だか知らぬが)がアイラであることは承知してをるのだが、なぜだかアイラ・レヴィンを女だと思ひこんでゐた。だものだから著者近影が目に入つたときたいへんおどろいた。この本を讀んで…

ジャコバン派の独裁 小説フランス革命(14) ここからはもう、うんざりするやうなことしか起きない氣がする。 ジャコバン派の独裁 小説フランス革命14 (集英社文庫) 作者: 佐藤賢一 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/05/01 メディア: Kindle版 この商…

マロニエ王国の七人の騎士(2) マロニエ王国の七人の騎士(2) (フラワーコミックスα) 作者: 岩本ナオ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/06/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

ジェリーフィッシュは凍らない 粗けづりといふのか、雜なところを感じつつも、序盤中盤はおもしろく讀んだ。が、謎ときパートがどうもだめ。「そして誰もいなくなった」的トリックはともかく、脱出トリックが「ああ、さうなの」としか思はれない。さうと知つ…

渇きの海 私はクラークのよい讀者ではないのだが、これはおもしろいのではないかと思つてゐた。でも、期待したほどでもないかな。 サスペンスや冒險小説の作家ならばもつとおもしろくできたのではないかと思つてしまふ。工學的ディテールをたのしめるひとは…

レイリ(1) これまたスローテンポさうだが「ヒストリエ」よりは完結が期待できるか。 レイリ 1 (少年チャンピオン・コミックス エクストラ) 作者: 室井大資,岩明均 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2016/11/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ…

ワイマール文化 ある文化がほかの文化と似た部分を多く持つのはふつうのことであつて、類似點にのみ着目するのは誤りのもとであらうと思ふ。けれどもやはり現代日本と似通つてゐるよなあ。 フリッツ・ラングをボロクソにけなしてるのが印象的。 ワイマール文…

ごほうびおひとり鮨(3) ごほうびおひとり鮨 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 早川光,王嶋環 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/03/19 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

サン・キュロットの暴走 小説フランス革命(13) サン・キュロットの暴走 小説フランス革命13 (集英社文庫) 作者: 佐藤賢一 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/04/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 大統領の陰謀 思つてゐたやうな地…

鍵のかかった部屋 土性骨シリーズが一番すきかもしれぬ。 鍵のかかった部屋 作者: 貴志祐介 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/07/26 メディア: 単行本 クリック: 118回 この商品を含むブログ (39件) を見る

マグネット島通信(1) まだ導入部といふ感じ。 マグネット島通信 1巻 (バンチコミックス) 作者: 伊藤正臣 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/02/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

りゅうおうのおしごと!5 これまでの對戰シーンはたのしめたが、最大の決戰であるはずの今回はノれなかつた。 作者の抑制がきかず上滑りになり、こちらがしらけた感じであらうか。 りゅうおうのおしごと!5 (GA文庫) 作者: 白鳥士郎 出版社/メーカー: SBク…

エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に かういふ青春ものは好みではないのだがこの作品はたのしめた。 ヒロインのゾーイ・ドゥイッチもよい。エンドロールの歌もよい。 エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に [Blu-ray] …

キマイラの新しい城 冒頭の「ふたりのマイクル」への獻辭をみて、(なぜか)すかさずひとりをムアコックと感得した。もう一方はイネスだか何だかわからぬ。ともあれさういふ次第で「パン・タン」はエルリック、「ルーンスタッフ」はホークムーン由來とわかる…

じけんじゃけん!(1) じけんじゃけん! 1 (ヤングアニマルコミックス) 作者: 安田剛助 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2016/10/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る

共和制の樹立 小説フランス革命(12) いよいよ血なまぐさくなつてまゐりました。 共和政の樹立 小説フランス革命12 (集英社文庫) 作者: 佐藤賢一 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/03/06 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

鬼滅の刃(11) 玉壺や半天狗にもしまひには感情移入できるやうになるのだらうか? 鬼滅の刃 11 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 吾峠呼世晴 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/06/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 言語を生みだす…

青銅ランプの呪 いや、おもしろかつた。 フェアとはいひがたいところがあるし、ひどいご都合主義もあり、そもそも事件そのものがチンケである。だが、わけのわからぬ不可思議状況が魅力的だし、探偵が眞相に氣づくシーンの演出がすばらしい。わくわくしなが…

炎の城 「ハムレット」のおもしろさはハムレットが何を考へてるのかわからぬところだと思ふ。だがかうして觀るとオフィーリアへのしうちはいくらなんでも酷いですね。 主人公の復讐の意味を薄れさせるラストの改變はあまりよろしくない。チャンバラの迫力の…

ごほうびおひとり鮨(2) ごほうびおひとり鮨 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 早川光,王嶋環 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/10/19 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

マニエリスム談義 驚異の大陸をめぐる超英米文学史 やはり高山宏の自讃といふか自慢が苦手だ。言ふことに飛躍があらうが意味が曖昧だらうが氣にしないが、この自慢だけは受けつけない。この本は對談だけあつてアクがいつもよりつよい感じがする。 マニエリス…

バロックの光と闇 「ルネサンスの光と闇」はとても好きな本で、中公文庫でもつとも愛着のある本のひとつである。なもんでタイトルのみ見て買つた。 圖版が多數なのはうれしいが、「ルネサンス」とくらべるとだいぶ薄味ね。 バロックの光と闇 (講談社学術文庫…

ナイトホークス(下) ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー) 作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 1992/10/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (20件) を見る

金剛寺さんは面倒臭い(1) 金剛寺さんは面倒臭い(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) 作者: とよ田みのる 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/03/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 八月の蜂起 小説フランス革命(11) ロベ…

一の悲劇 おもしろくて止められず、一息に讀んでしまつた。 ストーリー展開の必然からして犯人はかなり早い時期にわかつてしまふのだが、おもしろさをさほど毀損しなかつたやうだ。探偵や警察が無能である印象をあたへるけれども。 それにダイイング・メッセ…

FGO 虚月館殺人事件がちやんとしてゐたので感心したのだが円居挽が書いてゐたのか。 私がついついセイバーにランサーをぶつけてしまふのは「最強の弟子ケンイチ」での劍道三倍段談義の影響に相違ない。わかつてるはずなのにもう何度もやつてしまつてゐる。

シャイアン どの程度まで史實にのつとつてゐるのかなあ。ヒロインが英語を教えるところすら文化侵略に見えるわけだが。 ジェイムズ・スチュアートがワイアット・アープを演じてゐて、それが「荒野の決闘」のヘンリー・フォンダのアープよりずつと魅力的。ア…

プレイボール2(3) プレイボール2 3 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: コージィ城倉,ちばあきお 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/05/02 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

ナイトホークス(上) ヒエロニムスは英語ではどう發音するのかな。 先日「チャイナタウン」を觀たばかりなので言及されてるのを讀んでおどろいた。 ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー) 作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通 出版社/メー…