2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ZERO ESCAPE 刻のジレンマ(VITA) シリーズ三作のなかでもつともたのしめたかもしれぬ。システムも洗煉され、野心的なトリックもある(フェアといつてよいのかやや疑問)。ことしは「パンチライン」とコレと打越シナリオのゲームを二本もプレイできたのだか…

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間 べつにローラが死ぬ前にしたことになぞ興味はないが毒くらはばといふことで觀る。そもそも原題は「Twin Peaks:Fire Walk with Me」なのであつた。 吹替版を觀たのだけれど、テレビシリーズとは聲優がかなりち…

ハイスコアガール(6) 調子をおとしてないやうでようございました。それとも例のさわぎが起こるまへにできあがつてゐた分なのかしらん。 ハイスコアガール 6巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックスSUPER) 作者: 押切蓮介 出版社/メーカー: スクウェア・エ…

高台家の人々(4) 高台家の人々 4 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者: 森本梢子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/12/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

ツイン・ピークス 話の収拾がつかなくなつたドラマ。かつての私はそんなものは見る價値がないと一顧だにしなかつた。いまはもうだらしなくなつたのでさういふものも見てみるかと思つた次第。ひとつには小林信彦が「大菩薩峠」の後半を「ツインピークス状態」…

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 チューリングを明瞭にアスペルガー症候群かなにか自閉症的に描いてゐるが、極端にすぎないか。といつてべつにチューリングがどんなひとだつたか知らぬのだが。全體にチープに感傷的になつてゐるのも氣に…

GIANT KILLING(41) 安木松太郎て。 GIANT KILLING(41) (モーニングコミックス) 作者: ツジトモ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

町田くんの世界(3) 町田くんの世界 3 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者: 安藤ゆき 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/06/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 魔法陣グルグル2(6) デキルコをレイドにわたしてよいのかといふ問題…

螺旋時空のラビリンス どうもうまく入りこめなかつた。主人公のしごとや會社をもつと説明してからストーリーを展開させるべきではなからうか。時間移動や歴史改變のしくみもあいまいでよくわからぬ。 螺旋時空のラビリンス (集英社オレンジ文庫) 作者: 辻村…

興亡の世界史 シルクロードと唐帝国 もとより學問的な價値なぞ私に判定できるはずもないが、讀みものとしておもしろくない。一般むけの讀みものとして成立してゐるかどうかも疑はしい。知識のあるひとが讀めばたのしめるのかもしれないが。前置がながいのも…

ゴミと罰 シロウトが他人の秘密を探ることへの生理的な反撥がつよい。小説としては容疑者の描きわけがうまくないのが難。誰があやしいとも眞犯人が意外だとも思はれなかつた。 ゴミと罰 (創元推理文庫 (275‐1)) 作者: ジル・チャーチル,浅羽莢子 出版社/メー…

樒/榁 その正體を知つて讀むと水城優臣も魅力的な探偵に思はれてくる。われながらあさはかなことだ。 樒/榁 (講談社ノベルス) 作者: 殊能将之 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/06/06 メディア: 新書 クリック: 13回 この商品を含むブログ (33件) を見…

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 前回タイトルを「東離劍遊記」と書いたが「記」でなく「紀」であつた。迂闊なり。 善玉の手ごまがそろつて敵がよわくみえる。

シャーロック・ホームズの世紀末 増補新版 コナン・ドイルは體育會系で國粹主義者で帝國主義者でオカルティストだつたのだなあ。 シャーロック・ホームズの世紀末 作者: 富山太佳夫 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2014/12/18 メディア: 単行本 この商品を…

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊記 第一回を見逃したので動畫配信で見る。原作があるのかと思へばオリジナルなのか。武侠ものの雰囲気がきちんと出てゐるのに感心する。むかし歌舞伎町で「聖石傳説」を觀たがあれよりおもしろいかもしれぬ。一回目で判斷するの…

昭和元禄落語心中(9) 昭和元禄落語心中(9) (ITANコミックス) 作者: 雲田はるこ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る モホークの太鼓 モホーク族に追はれたヘンリー・フォンダが走つ…

宇宙兄弟(14) 宇宙兄弟(14) (モーニングコミックス) 作者: 小山宙哉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

時間は実在するか たいへんおもしろい。おもしろいが讀んでゆくうちに實在するとはどんなことなのか、わからなくなつてくる。英語のBE動詞に對應する概念であるならば日本語話者が氣にする必要もないのではないのか。マクタガートの時間觀にキリスト教的な考…

M:i:III タイトル表記の揺れがひどいな。終盤はなかなかだが(とくにトム・クルーズがひたすら走るところが好き)、それまでがダルい。ラビットフットが單なるマクガフィンなのはいいが、盗みだすプロセスまで省略するのはいけません。頭に爆彈をしかける理…

我らひとしくギャルゲヒロイン 着想はおもしろい。 我らひとしくギャルゲヒロイン<我らひとしくギャルゲヒロイン> (角川コミックス・エース) 作者: じゅうあみ 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2016/05/26 メディア: Kindle版 この商品を含む…

バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人 イーフレイム・ブルの隣家にはルイーザ・メイ・オルコットの父が住んでをり、オルコットが引越したあとにはナサニエル・ホーソーンが住んだ。ホーソーンはディーリア・ベーコンの話でも重要な役割をはたす。…