2012-01-01から1年間の記事一覧

聖戦記エルナサーガII(7)

世界をほろぼさうとする意志といふのが私にはわからない。ヴィデオゲームのラスボスなどにもよくゐるが、わからないのでしらけてしまふ。なにかの理由でこの世界はだめだと思つたとしても、首をくくるか(さうすれば世界は目のまへから消える)、ひどい目に…

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第一シーズンをいまさら見をへた。敵がかけた金と時間とマンパワーと、それがなしえたこととの壓倒的ギャップにあきれかへる。もつと單純な計畫にしてたら簡單に成功してたのではないか。バウアーの家族をねらつてパーマーの家族はねらはなかつたのはバウア…

渦巻(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)

「スパイ」といひ、えらくシンプルな邦題だね。「スパイ」では脚本だけだつたプレスバーガーが共同監督になつてゐる。玉の輿をねらふおろかな女の成長物語。たわいない話であるが、私はたわいない映畫が好きである。

聖戦記エルナサーガII(6)

聖戦記エルナサーガ2 6 (Gファンタジーコミックス)作者: 堤抄子出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2005/11/26メディア: コミック クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見る

スパイ(マイケル・パウエル監督)

WOWOWでパウエルとプレスバーガー特輯をやつてゐる。しぶいことするね。 英國の映畫なのに主人公はドイツのスパイなのである。「鷲は舞い降りた」みたいだが、第一次大戰の話である。前半の、クールなヒロインがすてき。

聖戦記エルナサーガII(5)

むかし「エンディミオンの覚醒」を途中ではふりだしたことがある。私は宗教的權威を利用する惡者が苦手といふか大きらひであり、たとへフィクションの惡役であつても許容できないのだ。「大聖堂」もかなりつらかつたが、この作品もかなりダメだ。聖戦記エル…

聖戦記エルナサーガII(4)

聖戦記エルナサーガ2 4 (Gファンタジーコミックス)作者: 堤抄子出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2004/10/27メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る

戦国明暗二人妃

どこかでだれかが「フランス・ルネサンスの人々」よりおもしろいといつてたので讀んだ。私はあちらのはうが好きである。「二人妃」てな何と讀むのだらう。戦国明暗二人妃 (中公文庫)作者: 渡辺一夫出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1988/07メディア: 文庫…

聖戦記エルナサーガII(3)

聖戦記 エルナサーガII (3) (Gファンタジーコミックス)作者: 堤抄子出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2004/03/27メディア: コミック購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

おれはキャプテン(30)

おれはキャプテン(30) (講談社コミックス)作者: コージィ城倉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る

惑星のさみだれ(9)

十卷も一緒に買へばよかつた。 「展開が早すぎないかとビビる水上のケツを、引き伸ばしをするなと蹴っ」た編輯者はえらい、のかも。惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)作者: 水上悟志出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2010/05/19メディア: コミッ…

エステル記

自分が敬禮をしないために全ユダヤ人が迫害されても恬としてゐるモルデカイの氣が知れぬ。ユダヤ人絶滅政策がすでにこの時代にあつたとはなんともかんとも。もつとも、この文章がどれだけ史實に即してるのかわからない。 女性の名エスターはこのエステルから…

G戦場ヘヴンズドア(3)

かういふどぎつい作劇はどうも苦手である。G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)作者: 日本橋ヨヲコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2003/09/30メディア: コミック購入: 8人 クリック: 98回この商品を含むブログ (218件) を見る

GIANT KILLING(25)

GIANT KILLING(25) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (34件) を見る

つづきはまた明日(2)

女の子の繪が一時の鬼束直つぽい。この作品を讀んでそんなことを考へるやつはろくなもんではないね。つづきはまた明日 2 (バーズコミックス ガールズコレクション)作者: 紺野キタ出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2010/02/24メディア: コミック購入…

泣き虫弱虫諸葛孔明

おもしろい。が、これはパロディのおもしろさだね。あらかじめ何らかのかたちで「三國志」を知つたうへでギャップをたのしむもの。黄氏がかはいい。「孔明のヨメ」よりも。 「後宮小説」でデヴューした時點で酒見氏は「三國志」も「金瓶梅」も讀んでなかつた…

BUTTER!!(5)

高岡くんがカッコよくて、もう。BUTTER!!!(5) (アフタヌーンKC)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: コミック クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る

先生と僕〜夏目漱石を囲む人々〜(3)

ネタかぶりが多いなと思つたら掲載誌がかはつて一からやりなほしたのか。あとがきで「春日でもない」とあつたが、ほんの先日まで春日だと思つてたわ。先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 香日ゆら出版社/メーカー: メ…

おおきく振りかぶって(20)

なにやら繪がくづれてきたやうな。田島がキャッチャーのはうがおもしろいかも、と思ひつつ讀んでゐたら三橋が田島ではだめだと言ひだした。おおきく振りかぶって(20) (アフタヌーンKC)作者: ひぐちアサ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: …

先生と僕〜夏目漱石を囲む人々〜(2)

先生と僕? ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 香日ゆら出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2011/04/23メディア: コミック購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (10件) を見る

ちょっと江戸まで(2)

ちょっと江戸まで 第2巻 (花とゆめCOMICS)作者: 津田雅美出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2009/08/05メディア: コミック購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (54件) を見る

MOON 昴 ソリチュード スタンディング(9)

「昴」の終了時とおなじく、これで終はりなのかといふ印象をのこす。思へば「め組の大吾」だつてそんな感じであり、この作者は着地點をかんがへずに突つ走つてしまふのだらう。とまれ「シャカリキ!」のつぎに好きな作品ではある。あとがきによればバレエの…

先生と僕〜夏目漱石を囲む人々〜(1)

雜誌で讀んでゐた「博士の白衣女子攻略論」(このタイトルはどうかと思ふが)をコミックスでまとめて讀んだら思つた以上にたのしめたのでこちらも讀んでみた。「白衣女子」が思ひ切り理系だつたから漱石とはこれまた意外である。先生と僕? (―夏目漱石を囲む…

金星特急(6)

金星特急 (6) (ウィングス文庫)作者: 嬉野君,高山しのぶ出版社/メーカー: 新書館発売日: 2012/06/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る

王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜(2)

王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 2 (ヤングジャンプコミックス)作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/10/19メディア: コミック購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る

ネヘミア記

これまた一人稱。「エズラ記」がはじめての一人稱だと思つたが、考へてみるとモーセが死ぬあたりも一人稱だつたやうな。それはともかく、エルサレムと神殿の再建物語である。人名の列擧が多く、讀みものとしておもしろくはない。

MOON 昴 ソリチュード スタンディング(8)

MOON―昴 ソリチュード スタンディング― 8 (ビッグコミックス)作者: 曽田正人出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/06/30メディア: コミック購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (13件) を見る

MOON 昴 ソリチュード スタンディング(7)

めんどくさいキャラはひとりで十分です。MOON 7 (ビッグコミックス)作者: 曽田正人出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/12/25メディア: コミック購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (15件) を見る

戦闘マシーン ソロ

SF作家が書いたらロボットの知性のなんたるかを描くのに注力してしまつて、かういふ物語にはならないのだらうなあ。それなりにおもしろく讀めはしたが、序盤のテンポがのろい。戦闘マシーン ソロ (新潮文庫)作者: ロバートメイスン,雨沢泰出版社/メーカー: …

タケヲちゃん物怪録

「ブッカイロク」なのか、「もののけろく」と讀んでゐた。「もののけろく」では湯桶讀みになるか。このおつとりした雰囲氣はいまどきのまんぐわにしてはめづらしい。タケヲちゃん物怪録 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)作者: とよ田みのる出版…