2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

うちの大家族(9)

一話一話できちつと完結してをり、それでゐてつぎの話に有機的につながつていくのはみごととしかいひやうがない。うちの大家族(9) (アクションコミックス)作者: 重野 なおき,シゲノ ナオキ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2010/09/11メディア: コミック クリック:…

孫悟空はサルかな?

「奇景の図像学」がおもしろかつたのでこちらも讀む。あちこちに書いたものの寄せあつめだけに、かつて「孫悟空の誕生」を讀んだときの興奮にはおよぶべくもない。ま、それなり。孫悟空はサルかな?作者: 中野美代子出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 1992/…

奇景の図像学

本の雑誌だつたかに紹介されてゐるのをみて、ほしいと思つた本。このあひだの地震で前後二列式の本棚の前列がくづれおち、あらはれた後列にこの本を發見した。なんのことはない、以前に買つてあつたのだ。さがしものは實はすぐそばにといふ、青い鳥現象を簡…

おおきく振りかぶって(16)

この作家は聲優になにをたづねてをるのか。おおきく振りかぶって(16) (アフタヌーンKC)作者: ひぐちアサ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/23メディア: コミック購入: 10人 クリック: 297回この商品を含むブログ (145件) を見る

フェミニズム殺人事件

うーん、よくわからん。單純に本格ミステリとして讀むなら、「ロートレック荘事件」のがはるかによいと思ふ。けれども何を思つてこの小説を書いたのかどうも腑に落ちない。讀みそこねてる感じがする。フェミニズム殺人事件 (集英社文庫)作者: 筒井康隆出版社…

謎解きはディナーのあとで

くらいニュースばかりで滅入つてたのでかるいコメディを、と讀んだ。不謹愼かもしれぬが、さうでもしないとコチラがまゐつてしまふ。 どうも中途半端といふ印象。コメディとしてもよわいし、本格ものとしても同斷。ミステリとしては「退職刑事」とか「黒後家…

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下)

後半は一氣に讀めた。ラーソンはスロウスターターなのかもしれぬと思ひ、いやおもしろい本てのは往々にしてさういふものかとも思つた。さういふものといふのは、前半とつつきにくくて我慢して讀んでゐるとだんだんおもしろくなつてくるつてことです。まあで…

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)

おいおい、「狂卓」て何だよ、狂つたテーブルか? またテキトーなサブタイトルをつけて、などと思つてたら本文にも「狂卓の騎士」の語がでてきておどろきました。 さてこのシリーズのとりえは何かといへば、リスベットである。なのに彼女を身動きできなくし…

やる夫の占いは当たったり外れたりするようです

氣のきいた短篇。かういふやる夫はわりとめづらしいか。

まんがタイム各誌の印象

まんがホーム 未讀だが「らいか・デイズ」はこちらでもやつてるのよね。 まんがタイムジャンボ けつきよく讀んだ。學生が主人公の話が多く、やや若年層をターゲットにしてるのか。「じょしもん」「レーカン!」「でり研」あたりが主軸らしいが全體に小粒。 …

4コマ誌の修羅道

けふはまんがタイムの發賣日である。このところ4コマ誌にも手をだしてゐるのだ。きつかけは「ラディカル・ホスピタル」の20卷を讀んで、さらに「ルリカ発進」を讀んでもあきたらなかつたことであらう。「ラディカル」はまんがタイム・まんがタイムファミリー…

お呼びだ、ジーヴス

ジーヴスものの魅力はなにかといへば、バートラム・ウースター氏の饒舌である。ゆゑにバーティ不在で語りが三人稱のこの作品には讀むまへから不安を感じてゐた。「名状しがたい予感に胸押しつぶされて」ゐたと申すべきか。が、讀んでしまへばけつこうたのしめ…

バグめき メモリアル

けふはこれに沒入したといふか、耽溺した。

うちの大家族(8)

入院の話や放火魔の話など、一話全體の構成が冴えてゐる。うちの大家族8 (アクションコミックス)作者: 重野なおき出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2010/03/27メディア: コミック クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見る

ラノベ部

「けいおん!」を讀んでもつと演奏すればよいのにと思ふのとおなじに、もつと本を讀んだらいいと感じる。本を讀んだり選んだりしてるところはなかなかいいからだ。でも「僕は友達が少ない」から逆算するに、作者はそれ以外の部分を描きたかつたのだらうなあ…

星のズンダコタ(1)(2)

「2巻でおしまいですのでもうしばらくお付き合いいただけましたら」とか「始めての方はそろそろ呆れてこられたのではないか」などとあつて、作者は内容に滿足してないやうだ。でもらしさはあるし、なにより多彩な人物がわいわいやるのがひらのまんぐわだと確…