ホテル ギガントキャッスルへようこそ
 敵がうすつぺらでダメ。

 

 
 公式ガイドブック「廻覧板」を買つたので、「それでも町は廻っている」を一日に一二話づつてれてれと再讀してやつと終つた。雜誌連載の作品でよくもまあこんなにややこしいしかけをほどこしたものだと驚くやらあきれるやら。
 讀みかへして印象的だつたのはジョセフィーヌがかはいいこと。これはもう、紺先輩やエビちやんに匹敵しませう。ちなみに私のひいきのキャラは針原さんとタケルです。
 また、歩鳥のいひまちがへがいちいちおもしろい。パイオニアをオパビニアをいつたところはゲラゲラ笑つた。歩鳥が思つたより探偵してゐることもつよく感じた。これはもう、日常系といふよりほとんどミステリであるな。

 

 

とんがり帽子のアトリエ(1)
 魔法の設定にはおもしろみを感じる。

 

 

ものぐさ精神分析
 ときに讀むに堪へぬほど愚劣な議論が展開され、どうせ精神分析だしなあと思ひつつすすめてゐた。せめて卷末の「わたしの原点」から讀んでれば多少はこの印象も弱められたのに。
 Freudを“フロイド”と表記してゐるのも氣になつた。當時はそれが一般的だつたのかな。

 

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

ものぐさ精神分析 (中公文庫)