ジョー・ブラックをよろしく
 冗漫といふか鈍重といふか。
 ブラックの設定がそもそもあやふやだ。裏切りを何度も見ただの、國税廳がどうのだのといふ一方でおどろくほど無知である。これまで彼は傍觀者にすぎず實際に體驗することがなかつたといふことなのだらうが、くはしいことはくはしすぎ、知らぬことは無知にすぎる。そもそもシステム(?)的に彼の行爲は許容されうるものなのか。