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ユニヴァーサル野球協会
Y駅発深夜バス
ふたたび赤い悪夢
本日三册目。竝行して讀んでゐるとをへるのが同じになることもままあるが、それにしてもミステリを同時に讀まなくてもいい氣がしますね。
さて、殺人事件をたのしむといふことは考へるまでもなくムチャクチャなことだ。そのムチャを通すのに必要なのが、探偵のゆるがぬ無責任性であらう、と思ふ。要するにお約束だ。お約束にいちやもんをつける、クイーンとかこの作者のやうな徒輩は野暮のきはみである。ミュージカルで人物が唐突にうたひだすのがをかしい、などと述べて鋭いことをいつたつもりになってる連中と大差がない。
おしゃれ泥棒
さして期待もせずに觀たがたのしめた。ワイラーの手腕をちと侮つてをりました。
オードリー・ヘプバーンの出演作に好きなものもとりたてて無く、しひて申せばスタンリー・ドーネン「シャレード」くらゐだつたがコレも惡くない。「シャレード」の魅力はもつぱらケイリー・グラントにあるが、こちらはヘプバーンもよい。もちろんピーター・オトゥールもいい。「アラビアのロレンス」よりずつといい。