コフィン・ダンサー(下)

 ディクスン・カーの小説は密室にこだはるあまり犯人の行動がひどく不自然だなどといはれる。私はあまり氣にならない。だが、ディーヴァーの小説がツイストを志向するあまりストーリーがひどくねぢけてしまふのは引つかかる。ダンサーのしたことは支離滅裂ではないか。

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)