ヨエル書

 短すぎてなんとも。舊約もをはりが見えてきたが、全體の流れをひとことで申せば災厄の物語とならう。いいこともあるがそれは災厄からの恢復であり、マイナスがゼロになつただけである。これを眞實の書として讀むのはひどくマゾヒスティックなことなのではあるまいか。