エズラ記

 ここにきてはじめて登場した一人稱の文章。書き手がエズラといふことらしいが、二箇所ほど三人稱でエズラのことが書かれてゐる部分があるのがふしぎである。エズラが書いてゐるといふ設定だつたのにうつかり地が出てしまつたのかしらん。
 キュロスをはじめとした王たちが神殿再建に積極的なのも解せない。ユダやイスラエルの歴代の王たちのほとんどより、ペルシアの王たちのはうが神に忠実に見える。