松野秋鳴死去。二年ほどまへだつたか、體調がわるくて本が讀めなくなつた。それでも何か讀まずにはゐられず、いろいろためしたところ「えむえむっ」は讀めた。その當時でてゐた全卷を最初から讀みかへし、をはつたら再びはじめから讀みなほししてたら醫者からもらつた藥がききだした。あのとき確かに「えむえむっ」が私をすくつたのだ。合掌。