ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄(上)」

 圖書館で借りたら、書きこみがされてゐた。
 目ざはりだとか讀みづらいといふよりも、さういふことをしでかす無神経さが不快である。
 それはさておき、圖書館の本や古書でマーキングされた本を何度も讀んだが、どれもこれもトンチンカンなところを注目してゐるやうに記憶する。圖書館の本はいふまでもなく、みづからの本であつても書きこんでおいてそれを賣りはらつてはばからぬ徒輩の知性の限界を、このことはしめしてゐるのではあるまいか。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎