宮尾岳「並木橋通りアオバ自転車店(8)」

 かういふマンガは、情報とドラマがうまくからんでゐるあひだはおもしろい。そのうちに、情報が小粒になり、それにともなひドラマが強引になつてゆく。
 この作品でまともなのは二三卷までではないか。「美味しんぼ」などとくらべ、急速な劣化であり、そのへんに話づくりの地力があらはれてゐるやうにも感じる。
 てわけで、惰性で七卷まで買つて放置してあつたのだけれども、家人がこれを讀んでつづきをほしいといふので購入した。買つておいて讀まないのも業腹なので、私も讀んだ次第。
 まあ、ひどいね。せめて一話で完結させてほしい。

並木橋通りアオバ自転車店 (8) (YKコミックス (318))

並木橋通りアオバ自転車店 (8) (YKコミックス (318))