ジャンプ、「HAND'S」(板倉雄一)が開始。主人公の造形が安易だし、父親が元代表選手というのも興ざめである。そして、導入部がどうしてこんなふうになってしまうのか。ふつうの少年がひょんなことからハンドボール部にはいることになるってな展開でいいぢゃない。
 「名探偵コナン天国へのカウントダウン」(こだま兼嗣)を断片的に。なにやら投票によって映画化作品からコレがえらばれたらしいが、その結果は絶対にただしい。それほど最後の脱出シーンはすばらしいのだ。不自然というよりむしろ不条理といいたいメチャクチャな展開だが、それだけにまったく先のよめないスリルが横溢する。殺人事件のほうは冴えないがまるで気にならない(とまではいえないが)快作。
 うーむ、いちゃもんつけてるときよりも、こうして礼讃し顕彰するほうがたのしいですな。こりゃ過褒かなと思うこともままあるのだけれど、筆がすべっているときのヘンな昂揚がよろしい。