「ブータン仏教から見た日本仏教」(今枝由郎)
日本仏教は仏教的でないって話。私も以前からそう思っているけれど、もうそれはそれいいんぢゃないかって気がしてきている。たとえば葬式において坊主が意味もわかってないお経(決めつけ)を読んでいるのは莫迦らしく感じる。でも葬儀には出なくてならないし、出ておいて莫迦らしく思うというのは冒涜的、とまで言わなくても精神衛生上よろしくない。まるまる認めちゃったほうがいいのではあるまいか。
「沈黙の宗教―儒教」は日本仏教の現状をだらしなく追認しているようで気に入らなかったが、こちらよりはまだ現実的に思えてくる。日本仏教が仏教的でないのはたしかだとしても、大乗仏教だって釈尊の教えからかなり逸脱しているのではないか。オリジナルでなければならんとなったら、大乗仏教も×である。ま、個人的には初期の教えのシンプルさは好きですし、いつまでたっても坊主の読経はあほくさく感じるのでしょうけどね。
あと、いくらフランス国籍をとったからといっても、“アルベール・アインシュタイン”はないと思う。