「インファナル・アフェア 無間序曲」(アンドリュー・ラウ、アラン・マック)

 原題は「無間道II」なんだし、ふつうに「インファナル・アフェア2」としておいたほうがわかりやすいのに。副題に“序曲”とあるように、前作から時間的にさかのぼる話となっております。主役二人も若返って貫禄がおちた。若造が貫禄あるのもヘンですが、主役よりもサムのほうが魅力的なのはどうか。脚本は前作の緊密さを失い、演出にも抑制をやや缺いた印象です。とはいえ水準をこえた作品なのはたしか。