「殿様生物学の系譜」(編:『科学朝日』)

 「地上から消えた動物」のベドフォード公爵がかっこよかったのを読んで、この本を思いだした。ずいぶん昔に買った本であります。すでに科学朝日もなくなったし。
 江戸期の大名や、明治の華族には博物学ずきが多くいた、という話。ラストは昭和および今上天皇の研究になっている。ただの生き物好きってわけではなくきちんとした業績をあげたひとがたくさんいた。しかも藩政改革にも成功していたりと、ただのおたくなのではないところが印象的であります。通して読むと、江戸の殿様の人間のスケールはやはりでかい気がしますね。