「のだめ カンタービレ(7)〜(8)」(二ノ宮知子)

 ベトベンのピアノコンチェルトを聴きながら。だってエルガーは「威風堂々」しか持ってないし、リストやガーシュインにいたっては一枚もないのです。つぎはモーツァルトオーボエコンチェルトであるさって思ってたらコレも無かった。フルート、ホルン、クラリネットだけか、うーむ不覚。
 てなことはどうでもよく、展開が早すぎると思うのですよ。もっとゆっくりコメディ全開でいってほしいなあ。
 天才とはムカつく存在である。物語において天才がその才能ゆえに勝利してどこが面白いのか? たとえば「ガラスの仮面」でマヤが勝ったって何もうれしくない。とうぜん読者は亜弓さんを応援するでしょう。でも、のだめはもしかしたら愛すべき天才になれるかもしれない。それをちょっと期待しております。