「「日本」とは何か 国号の意味と歴史」(神野志隆光)

 ノれなかった。私の知識不足といえばそれまでにせよ、新書にしては内容が専門的にすぎるのではあるまいか。読んでいて私は国号に関心をもってないことに気づいた。買うときに気づかないのは驚くべき迂闊さではありますが、もうちょっと書名どおりの、まさに「日本」とは何か的展開をするのか思っていたのですよ。実際は各時代のひとびとが国号をどう解釈していったかという話に終始し、日本という国号が自称なのか、中国がいいだしたのかすらわからないままなのでありました。