「中国文明の歴史」(岡田英弘)
「世界史の誕生」が面白かったのでいくつか著作を読んでおるわけですが、どうも乱暴な断定が多くてあぶなっかしく感じるのですな。ま、歴史を勉強するつもりで読んでるのではないので読み物として面白ければいいのだけど。
で本書はというと、すくない紙数に出来事や人名をつめこみすぎたためか読み物としての面白みはあまり無いといえます。私の知識がたりなくて人名がすっと頭にはいってこないだけかもしれませんがね。
そして日清戦争でまけた時点で中国文明は滅びて、日本文明にくみこまれた云々というあたりが一番おいおいと思わせたところでしょうか。日本文明だって明治維新で滅びているんぢゃないかと言いたくもなりますが、このへんの妥当性を判断することは私にはできないのでこんな考えもあるのだなと承っておくことにします。