「トム・ソーヤーの探偵・探検」(マーク・トウェイン)
年代的に「トム・ソーヤーの冒険」と「ハックルベリー・フィンの冒険」の間に書かれた中篇。じつのところ、「トム・ソーヤー」も「ハック・フィン」もさして面白く読めなかったのであるが。
「探偵」はハックをワトソン役にしたミステリ(もどき)。ミステリとしての弱さをあげつらってもしかたないが、みえみえのトリックでひっぱられるとイライラするのも確か。
「探検」は、こりゃ途方もない作品ですよ。あんまりものすごいんで夢オチにでもするかと思った。トムとハック、ジムのやりとりはなかなかおかしいが、同じノリを繰りかえすので飽きるか。