2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

月の扉 とてもおもしろかつた。 探偵の、事件へのまきこまれかたがよい。 動機も意外なところをついてくる。 偶然にたよる部分がすこし大きいか。これは好みの問題だらう。 月の扉 座間味くんの推理 (光文社文庫) 作者:石持 浅海 発売日: 2019/09/27 メディ…

ドット・ジ・アイ なにか異樣なことが背後で進行してをり、それに對する興味で觀つづけることはできる。しかし、眞相はひどく淺薄であるうへにオチは蛇足といふほかない。 ドット・ジ・アイ (字幕版) 発売日: 2017/11/10 メディア: Prime Video

触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか 痛覺失象徴症候群とな。痛みと、それに附随するネガティブな感情を切りわけて考へられないなあ。 頭の異常なかゆさのために頭蓋骨を掻きやぶるつて、そんなことができるのか。 触れることの科学: なぜ感じる…

千霊一霊物語 千霊一霊物語 (光文社古典新訳文庫) 作者:アレクサンドル・デュマ 発売日: 2019/09/20 メディア: Kindle版 アメリカン・グラフィティから始まった アメリカン・グラフィティから始まった (ele-king books) 作者:萩原健太 発売日: 2016/12/07 メ…

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 死刑制度の是非うんぬんなんていはれてゐるが、そんな大層なものか? 死刑制度はたんにトリックのだしとして使はれてゐるにすぎないでせう。 だからダメだと申してるわけでもない。娯楽に徹するのは結構、だがそのトリックが…

図書館の殺人 作家アリスが捜査にかかはるのに抵抗を感じるのに、この高校生のはうはそうでないのはなぜか。 自分でもよくわからない。こちらのはうがコメディ色がつよいから、といふのはあるだらうがそれだけとも思はれぬ。 犯人の行動に説得力を感じない。…

ゴールデン・リバー すでに西部劇の歴史には「エルダー兄弟」のやうな作品だつてあるのだから邦題は「シスターズ兄弟」でよかつたのではないか。 ゴールデン・リバー(字幕版) 発売日: 2019/11/22 メディア: Prime Video

母なる証明 邦題の意味がわからん。「母による証明」ならまだしもだが、それだつて内容にそぐはない。 鍼の箱を回収しないのは不自然ではないか。なくしたことに氣づいてないとも考へづらいし。 おもしろくないわけではないが、好きではない。 母なる証明(字…

旧約聖書の謎 考古學の知見により舊約の記述を検證する部分はおもしろい。結果としてはつきりいへることがほとんどなかつたりするが。 半面、それ以外はひどく雜である。列王記の作者が舊約聖書といふ書物のなかでサムエル記のあとに配置されることを想定し…

風ヶ丘五十円祭りの謎 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 [単行本版] 作者:青崎 有吾 発売日: 2014/07/14 メディア: Kindle版