西洋中世奇譚集成 妖精メリュジーヌ物語

 


牛泥棒
 リンチ映畫。
 私は西部劇などでの、私刑シーンが大きらひなのだ。そのうへコレは私刑專門映畫である。觀なければよかつた。
 ヘンリー・フォンダの主人公が無力なのはともかく、何をしようともせぬのにフラストレーションがたまる。コレをきちんとしたエンタテインメントに仕立てあげるには、眞犯人をヘンリー・フォンダが見つけるしかないのに。アンクル・アブナーものにそんなのがあつたでせう。

 

 

黒牢城
 黒田官兵衞がプリズン・ディテクティヴをやる話かと思へば(いやさうなのだが)、ワトスン役の荒木村重が主人公の物語であつた。
 時代小説と本格ミステリが繼目なく融合してゐてみごと。
 でも私は荒木がすきではないのでなあ。

 

 

エルヴィス
 傳記映畫としてはかうもならう。なんとも主體性のないひとだなあと思ふが。
 でも初期のライヴ・パフォーマンスがすばらしいので、そこだけで一本撮つてくれればよかつたのにと思はずにいられない。

 

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