煉獄の時
 リュミエールルノワール、そしてシャブロル。今作のクレールときてやうやく、映畫監督の名だとわかつた。迂闊なことだ。でもあひだにハルバッハとダジールがはさまるのが解せない。
 「目から鱗」の典據は「マタイ伝」なのだから、日本固有のいいまはしといふことでもないのでは。それに「失われた世界」はウェルズでなくてコナン・ドイルでせう。チャレンジャー教授がどうかうのと細々しるしてゐるのに著者名がちがふのも不審。
 岡本太郎つて、バタイユと知りあひだつたの? しらべてみるとさうらしい。
 ホームズものの長篇の後半のむかしばなしを讀むのはかつたるい。この小説では中間にあるが、長すぎてやはりたるい。

 

 

 アークナイツ第十一章をクリア。私にしては早い。
 なんともすさまじい展開に壓倒された。敗走してをはつた十章につづいての敗走エンド。おもしろかつたけどね。
 危惧してゐた、アスカロンやLogosをもつてしても對處しきれぬ事態に逢着し、人材の拂底したロドスはこれからどうするのか。
 サルカズのことを知れば知るほど、カズデルがほろびた理由がわからなくなる。