暗黒館の殺人(四)
 謎が解決されてゆくドライヴ感がすばらしい。
 思つた以上におもしろかつた。
 しかし、やはり偶然がすぎる。讀んでる最中からこれは合理的に説明されないだらうと思つてたが、やはり抵抗がある。

 

 

暗黒館の殺人(三)
 話をうやむやにされてばかりの主人公にイライラし、もつとくひさがれと思つてゐたらやうやく明かされはじめた。
 さうしてあの、視點の問題が最大の謎であるが、これが納得ゆくかたちで説明されるとは到底思はれない。

 

 

イップ・マン 完結
 太極拳とのバトルがよい。ラスボス戰はさほどでもない。
 しかしあのストーリーだと、詠春拳のほかは弱いつてことになりませんか。

 

 

 FGO二部六章をクリア。おもしろかつた。一番もりあがつたのは一回目のマシュとの再會シーンだらうか。
 バトルはかなりきびしく、これまで使つたことのない靈脈石を解禁した。いちど使つてしまへばタガがはづれて、その後も使ふやうになつた。むつかしい戰鬪はストーリー進行を澁滯させるだけなのではとむかしから思つてゐる。戰力のととのつてゐるカルデアのマスターならばまた別なのだらうけど。
 氣になるのは衆愚蔑視がキツすぎること。そんな世界でもなげずにぐわんばる、といふのがテーマとはいへ、テーマのために衆愚の衆愚性を強調する手つきが見えて惡趣味に感じる。
 もうひとつは世界をほろぼさうとする欲望で、いろいろなゲームでこの欲望をみてきたが説得力を感じたためしがない。ほろぼしたいほど世界をにくむひとは、さつさと首をくくつて世界からオサラバすると思つてゐる。これは要するに手間の問題で、首をくくるのと世界をほろぼすのでは手間が壓倒的にちがふのである。このボタンをぽんと押せば世界がほろびるといふなら話もかはつてくるけど。まあ、アレはさういふ設定の存在なのだから、そのまま受けいれるほかないか。
 よかつたキャラはガレスかな。かうなると七章にはサロメが出るとみる。アトランティスにコルデーが出るくらゐだから場所はどうでもよからう。