完全版 ピーナッツ全集16
 前卷で終末論にはまつたペパーミント・パティがこんどは天使がどうのかうのと。こんな子だつたのか。
 それを措いてもペパーミント・パティが教室で教師やマーシーとやりとりするシーンは多く、出番の數はチャーリー・ブラウンとかはらないのではないか。

 

 

アラビアン・ナイト(18)
 第千夜がをはり、ドゥンヤザードが(一卷以來か?)話しだしたときのおどろき、そして第千一夜に到達したときのふしぎな達成感。
 「妬み深いライオンの胆嚢すら爆発させるほどの行列」なる語。
 ラストの話はこの長大な書の結末にはあまりふさはしくない出來だと感じた。
 そして千一夜のあひだストーリーを語りつづけたシャハラザードがなんと三人の子を産み育ててもゐたとは。

 

アラビアンナイト 18 (東洋文庫)

アラビアンナイト 18 (東洋文庫)

  • 発売日: 1992/07/05
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

 
辺城浪子(2)
 主人公がにやりと笑ふたびにイラつとする。

 

 

エグゼクティブ・デシジョン
 カート・ラッセルがマッチョな軍人のなかでインテリ役をやつてる構圖がまづおもしろい。そして意外に似合つてゐる。
 それぞれのキャラに役割があり、活躍するところがある(セガールはともかく)配慮のゆきとどいた脚本も上々。
 ハル・ベリーはいまならもつと出番があつたかな。

 

エグゼクティブ・デシジョン(字幕版)

エグゼクティブ・デシジョン(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

ゴーストドラム
 チンギスの運命は豫想外のものであつた。
 メインのストーリーもおもしろいが、修行のプロセスが獨創的でよい。全體からすれば微々たる部分ではあるがそんなことは氣にせず魔法使ひの弟子ものとして分類したい。

 

ゴーストドラム (ゴーストシリーズ 1)

ゴーストドラム (ゴーストシリーズ 1)

 

 

ハッピー・デス・デイ
 最後に「恋はデジャ・ブ」に言及した。
 「七回死んだ男」みたいな話かと思へばもつとホラー寄りだつた。コメディでもある。

 

 
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
 これもかなりおもしろい。わけのわからん宇宙の侵略者より人間の敵のはうが説得的といふことか。
 ブラック・ウィドウもこれまでにない活躍を。

 

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー (字幕版)
 

 

忍びの卍
 これは完全に能力者バトルですな。登場する忍者を三人にかぎり、その忍術を極限までつかいきつて鬪爭する。

 

 
正解するカド
 ザシュニナがどうにもつまらない。想像を絶するほどの異質な存在かアレは。それに對抗するキャラがまた輪をかけてつまらない。陳腐なことをいつて泣くだけ。
 そもそも異方の高次元存在はなんでそんなに情報的に貧困なのか。
 真道にはもつと有能なネゴシエイターとしての手腕を見せてほしかつた。