火星夜想曲
 前半がおもしろい。後半の戰鬪はすこしくどく感じられた。
 この小説を讀んではじめてグレン・ミラーをまともに聽いた。ジェイムズ・スチュアートに似てないことに違和感があるのは「グレン・ミラー物語」を三回も觀たからだらう。

 

火星夜想曲 (ハヤカワ文庫SF)

火星夜想曲 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

オデッセイ
 ワトニーの饒舌が苦手であつたので原作よりもたのしめたかもしれない。
 邦題はまあ、アレですけど。

 

 

武州公秘話
 おもしろい。はじめ多少とも史實のある話だと思つてしまつた私はまんまと谷崎の騙りにひつかかつたわけだ。

 

武州公秘話 (中公文庫)

武州公秘話 (中公文庫)

 

 

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
 もはやこのシリーズへの思ひいれなどない、はずだつた。だが冒頭、例のロゴがあらはれ例のテーマがながれだしたら不覺にもときめいてしまつた。つづいてファルコン號が登場すればもはやときめきどころかうれしくて笑ひだす始末。こどものころに好きだつたものへの紐帶は思つたよりも強いのだなあ。
 さてこの映畫のいちばんの見どころはBB-8がかはいいことでせう。ひるがへつて考へるに、そもそもこの「スター・ウォーズ」といふシリーズの美點はロボットが(ドロイドといふべきか)かはいいことなのである、とわかる。シリーズ中に不出來な作があるならば、それはロボットはかはいく描けてないためであると申して過言でない。
 メインのストーリーはほぼどうでもよかつた。惡役の造形はチンケだし、パイロットのポーだつてもつときちんと描かないとだめだらう。譯語も疑問あり。「兵器」てのもどうかと思ふし「ファースト・オーダー」にはきちんとした譯がほしい。

 

 

テンプリズム(11)
 で結局のところ十番目のプリズムて何なのよ。

 

テンプリズム 11 (ビッグコミックス)

テンプリズム 11 (ビッグコミックス)

 

 

胡桃の中の世界
 澁澤龍彦的教養をこそ、つまねばならなかつたのだ。だがいまとなつては遅すぎる。來世の課題としよう。

 

胡桃の中の世界 (河出文庫)

胡桃の中の世界 (河出文庫)

 

 

ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815
 たいへんおもしろい。タレーランフーシェが怪物すぎてナポレオンが凡庸にみえてくる。
 ツヴァイクの小説も「フーシェ革命暦」も「暗黒事件」も讀んだのにフーシェについての知識がほとんどない自分の記憶力のなさにおどろきもする。

 

 
リオの男
 インディアナジョーンズものに影響をあたへてさう。
 ブラジリアのシュールな殺風景。
 いまの目でみるとラストはアマゾンの亂開發を思はせて複雜ですな。

 

リオの男 [Blu-ray]