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新感染 ファイナル・エクスプレス
走る列車内といふ、せまい空間でのゾンビとのバトルがおもしろい。明確に悪者すぎる人物の存在はどうなのだらう。そして物語のあとが心配になりますね。
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ミステリークロック
土性骨シリーズがないのは殘念。そのかはりといつていいのか、「鏡の国の殺人」の萵苣根に似たテイストがある。この作家のオフビートなユーモアのセンスがけつこう好きだ。いやストロング・スタイルな本格マインドももちろんすばらしいのですが。
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フリッカー、あるいは映画の魔
オビに「「サンセット通り」と「薔薇の名前」が出会った」などとあるが、「薔薇の名前」といふより「フーコーの振り子」ではなからうか。「フーコーの振り子」と「サマー・アポカリプス」の出會ひと申しますか。映畫はどこへいったといふことになるが、そもそも中盤以降、映畫はどうでもよくなるのである。ラストあたりでちともどるけど。そして中盤以降はあまりたのしめなかつた。映畫ミステリで突つきつてほしかつた。
あと、カタリ派についてきびしすぎると感じた。メチエの「異端カタリ派の歴史」をそろそろ讀むかなう。
- 作者: セオドアローザック,Theodore Roszak,田中靖
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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