アイス・ハント(下)
 下卷になりおもしろさを増した。ロシア人を單純に惡役にしたててるのかと思へばさうでもなく、絶體絶命の危機をぬけるカギが物語のはじめから示されてゐるのもよろしい。死んでほしくないひとはほぼ死なないあたりもエンタテインメントとして堂々としてをりいつそすがすがしい。
 難をいへばグリーンベレーじこみの主人公の戰鬪術が下卷ではほとんどふるはれないことであらうか。主人公には活躍してほしいからね。

 

アイス・ハント (下) (扶桑社ミステリー)

アイス・ハント (下) (扶桑社ミステリー)

 

 
お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿
 讀みものとしてはおもしろいが、推理プロセスはフェアとはいへない。あらゆる形態のミステリに本格をもとめる惡癖ですかね。

 

お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 (講談社青い鳥文庫)

お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 (講談社青い鳥文庫)