気ままなプリマドンナ
一圓本その四。
トスカニーニやカルーソーが出てくる。オペラには不案内なもので、ほかが架空の人物かどうかわからなかつたが、解説によるとほとんどが實在の人物だと。
殺されるキャラはすぐわかる。みんなにきらはれることをしてゐるからで、クリスティの小説を思ひだした。だが、なかなか事件がおきない。クリスティ作品なら殺人の目撃者が犯人をゆすつて殺されるころになつて、やつと起きる。このテンポのわるさはどうなの。その間、伏線を隙間なくはりめぐらしてたわけでもないし。
本筋とは關係ないあるエピソードが、「動物のお医者さん」にそのまんま流用されてをりましたな。
- 作者: バーバラポール,中川法江
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1991/12
- メディア: 文庫
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