書楼弔堂 炎昼
 松岡さんの正體にかなり長いこと氣づかなかつた(ハルさんまでも)。
 知識の豐富なひとなら、これはこのひと、あれはあのひととたちどころにわかるのだらうな。
 それでよりたのしめる、とも限らぬけれど。