異端の統計学ベイズ
 ラプラスについて鼻もちならない俗物といふイメージをこれまで抱いてきた。ベルの數學者列傳に由來するこの偏見があざやかに書きかへられたのが、個人的にはもつとも印象深い。
 確率とは何なのか。もとからよくわかつてないのがますますわからなくもなつたが。

 

 
舞踏会の手帖
 みな多かれ少なかれ主人公により人生を狂はされてゐるといふのに、昔の夢をなくしてたとかなんとか勝手に失望してるのが理解できない。