アラビアン・ナイト(13)
 十二卷まで讀んでながらく放置してゐたが、再開してみるとどの話もおもしろい。自分がどうして投げだしたのか理解できぬ。ま、ガリーブの話はたしかに長すぎるし、おなじことの繰りかへしが多いけれども。
 興味をひいた點をいくつか。


・三人兄弟の紹介、「そのひとりはサーリムと呼ばれ、末の弟はジャウダル、中の弟がサリームと」つて、なぜ長男、三男、次男の順? 主人公が次男といふわけでもない
・砂の椅子をつくつて占う 椅子?
・「乳の乾あがった牝ラクダみたいに寝そべっている」 おもしろい比喩
ムスリムの敵の偶像崇拜者たちが信仰の対象を「偶像さま」と呼んでる
・「火と光と影と熱風の誠にかけて誓う」
・「時代の騎士」 すぐれた戰士をたたへて

ほかにもあつたが忘れた。

 

アラビアンナイト 13 (東洋文庫)

アラビアンナイト 13 (東洋文庫)

 

 

盗聴作戦
 なにがしたいのかわからん。肝腎の盗聽がろくに意味をもつてない。