エピジェネティクス―新しい生命像をえがく
 獲得形質が遺傳する、わけでもないのか。それにしてもおどろくべき内容であつた。飽食は三代に祟るなどすさまじい。いや、著者はもつと愼重な書きぶりですけれど。
 略語がうじやうじや出てきて、記憶力が不自由な小生には難儀であつた。だいたいエピジェネティクスといふカタカナ語自體が長すぎる。日本語とはさういふもので、スマートフォン程度の語すら日常の使用には堪へられぬ(ホントか?)。詮ないとは知りつつも適當な譯語があればと思ふ。

 

エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)