精霊の守り人
物語もよいが、世界のディテールがおもしろい。魔よけのために家のいりぐちで足踏みするとか。ニュンガ・ロ・イムの生態は不合理な氣がするけど。
真昼の死闘
二番煎じみたいな邦題をつけられた不幸な作品ですな。しらべてみると「真昼の決闘」の日本公開は1952年、この作品は71年とある。キング・ヴィダーの「白昼の決闘」は51年で、あれま「真昼の決闘」より早いのか。「荒野の七人・真昼の決闘」なんてのもあるから類似品はまだあるだろう。
だけどですね、クライマックスの“死鬪”は夜におこつてるのだ。昔の西部劇のタイトルにはよくあることだけども。
さてホークスの「果てしなき蒼空」が指を切る映畫だとすると、こちらは肩にささつた矢をぬく映畫といへる。痛みに耐へるといふのが西部劇の共通するテーマのひとつだつたりするかもしれぬ。が、「三國志演義」で關羽が手術をうけながら碁をうつエピソードみたいのもあるし、古今東西にある男の子のやせがまん話にすぎないのかな。
フランス軍がメキシコでなにをしてるのかは淺學にして知らない。