トビト記

 私のもつ新共同譯聖書は「続編」と稱して舊約の外典をのせてゐる。こちらも讀まねばならぬ。
 この「トビト記」はきちんと物語になつてをり、本篇(?)よりも讀んでおもしろい文章になつてゐる。天使や惡魔も出てきて道具立ても派手だ。近代的精神の産物に近いので、古代特有のわけのわからぬ文章を讀むたのしみがないともいへるか。