木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
柔道の組手あらそひは見苦しい。見るたびに、當身を導入すべきだと感じる。當身があるのにあんな袖の引つぱりあひをやつてられまい。同じやうなことを嘉納治五郎も言つてゐたことを知り驚いた。柔術をスポーツにおとしめた張本人のやうに思つてゐたからだ。見直した。
だが高專柔道への對應をみてがつかりした。柔道の試合でさあ寝技の攻防だといふときにすぐ待てがかかるのにイライラするのが常だからだ。
そんな柔道のありかたにかかはる部分にくらべれば力道山戰はどうでもいい。
- 作者: 増田俊也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/30
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