西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる

 熊野氏の岩波新書「西洋哲学史」がおもしろかつたのでこちらも讀んでみる。熊野氏單獨の著書ではないとはいへ、おなじ書名なのはどうなのか。
 西洋哲學史の一卷となれば古代ギリシア哲學である。しかし目次をみるとプラトンアリストテレスとならんでニーチェハイデガーの名もある。かはつてますね。
 そして一章はパルメニデス。私はゼノンのパラドックスがすきだつたことがあり、もうエレア派といつてもよいほどだつた。なのでわが意を得たりといふ感じ。それにしてはプラトンの「パルメニデス」を讀んでない。これは文庫で出てない(はず)ため。全集は手をだしにくいですからね。文庫のプラトンは「法律」のほかはあらかた讀んでゐると思ふ。「テアイテトス」「ソピステス」「ティマイオス」なども讀んでみたいから全集を買つてみるか。

西洋哲学史 1 「ある」の衝撃からはじまる (講談社選書メチエ)

西洋哲学史 1 「ある」の衝撃からはじまる (講談社選書メチエ)