「ゲームの話をしよう 第3集」(永田泰大)

 いやーおもしろかった。いろいろ思うことしきりであります。宮部さんとの対談はどこを読んでも興味ぶかい。ラスボス戦前の至福というのは、じつはまるで共感できない。気に入った作品であるほど、もうおわってしまうと思うと鬱になる。ラスボス前でほっぽらかしのゲームはけっこうあります。
 サマルトリアの王子は私のなかで特別のものですな。「ドラクエ2」の前にも「ウィザードリィ」「ウルティマ」などはやっていたのだけど、それでも彼は(コナンにとってのジムシィのような)“はじめての仲間”なのだなあ。
 坂口さんの『堀井さんが512Kで作ったように』ということばは本当に感動的である。ここの坂口さんのことばは今の「FF11」スタッフに味読してほしいなあ。
 井手氏の話とか、「どうぶつの森」のタイトルについてとか、ほかにも楽しい話がどっさりですよ。3巻でおわりといわずにもっとつづけてほしい。おわりにした理由はあとがきに書いてあって、読めば納得できるのだけれど、それでもつづけてほしい。とまれ、ためこんであった「どうぶつの森」や「ドラクエ8」をやろうかと思いました。