NHKBSの「ロック誕生50年」とかいう番組を、なんとなく録画したので見る。一回目は60年代、二回目は70年代をあつかい、この最終回は80年代から現在をひとからげにしてるのだが、それでもスッカスカの不毛さがどうにもぬぐえない。これはべつに私が歳をとったからそう感じるだけが理由とも思われない。この回でわかったのは、Run DMCともサンタナとも競演できてしまうスティーヴン・タイラーの偉大さが際立っていることくらいでありましょうか。
 ロック史における女性の登場率は、数学史や思想史とくらべても大差がない。ロックが20世紀に誕生したことを考えあわせると、これはかなり奇妙なことではなかろうか。その事実はこの番組にも反映され、アシスタントのねーちゃんの他は出てくるのはおっさんばかりであった。