「マスター・アンド・コマンダー」(ピーター・ウィアー)

 海戦ものかと思って観ていれば、船員叛乱もののようにもなり、エイハブ式の話になりそうでもあり、艦長と船医の物語になり、一瞬は博物学ストーリーにもなった。そうして最後は海戦にもどるのだが、どうにもとりとめのないストーリーである。
 ま、艦長がヴァイオリンを弾くところはいいですかね。私は歌ったり踊ったり演奏したりするシーンを無批判に好きになる傾向があるので。