「刑事」(ピエトロ・ジェルミ)

 イタリア映画はロッセリーニを4、5本と、フェリーニを1本しか観てないかもしれない。
 警察小説ということばはあるが、警察映画ってのはあるのかな。ともあれふつうに警察映画でした。2時間は私には長いが、テンポもよく退屈せずに観られたし。ただ、この映画が本格ミステリになっている必要はないのは承知しておりますが、ヒントがきちんと出されてないからラストがおもしろくないのもたしかでしょう。犯人の醜態も減点対象。女のほうは事後従犯だか、犯人隠匿とかには問われないのだろうか。
 そもそも、最初の盗難事件の必要性がわからない。