「マラソンマン」(ジョン・シュレシンジャー)

 ウィリアム・ゴールドマンは信用してないのだけれど、これはなかなかであります。全体にタイトにサスペンスフルに出来あがっていて好ましいですが、向かいのメレンデスをつかうあたりはとりわけて面白い。拷問シーンもおそれていたほどくどくなくってよかったです。導入部はもっとすっきりできる気がするし、エルサというキャラまわりはうまくないとも思いますがね。
 ついでに気になったのは、ダスティン・ホフマンの走りかたがマラソンランナーの走りかたに見えなかったこと。むかしはああいうふうに走っていたのですかね?