「少林寺への道」(ジョゼフ・クオ)

 先日「カンフー映画大全集」なるムックをうっかり買ってしまったのだが、それによれば日本で劇場公開された“カンフー映画”(どういう定義か知らぬが)は100本ほどしかないようで、その少なさに愕然といたしました。
 その内の一本がコレなのですが、つまらぬ映画を一生懸命つくっている感じでして、もっとつっこみどころがあればまだ楽しめたのではないかと思われます。アクション的にはまったくダメとは思わぬものの、といって目を瞠るほどでなし、ストーリーらしきストーリーがあるわけでなし、困りますな。
 あえてつっこむなら、一歳のときから修行しているのに主人公が一向に強くならない。ひょんなことから少林寺の秘伝を知るのに、そんなものを習わぬヒロインより腕が落ちるってのはどうなのか。ヒロインも登場時はさっそうとしていたのに、すぐにしおらしくなってしまうのが残念である。
 オープニングでかかる曲は、「天地大乱」ほかでも聴いたことがありますが、そもそも何の曲なんですかね?