「ガラスの仮面(42)」(美内すずえ)

 まだ続きを出す気があったのですねえ、おどろきました。40巻41巻はネームの多さに辟易してナナメ読みしたのでよくおぼえてなかったのですが、読みだせばすぐに話にのれました。このプロットのシンプルさが「ガラスの仮面」の真骨頂ですね。
 そしてこの巻で気になったのは「紅天女」を演じる順序が、マヤ、亜弓さんの順になったことです(マヤの色恋沙汰はどうでもよい)。「美味しんぼ」の対決だと、たいてい先に試食されたほうが負けるわけです。そして「たけくらべ」「奇跡の人」でも後からやったマヤが優勢であった。これはつまり、最後は亜弓さんの勝利ということですか? 個人的には亜弓さんを応援しているのでちょっと期待したりしますが、そんなことはないのだろうなあ。
 それにしても、「ガラスの仮面」に携帯電話が出てくるのはかなり違和感があるのですが如何。