「天才スマリヤンのパラドックス人生」(レイモンド・スマリヤン)

 このような本が訳出されるとはおどろくばかりでありますが、ハードカヴァーの「パズルランドのアリス」以来のスマリヤンのファンとしてはうれしい限り。これでハヤカワ文庫で「この本の名は?」の完訳版をだしてくれれば言うことなしですがね。
 内容はひどく雑然としてますがテイストとしてはアシモフの自伝にちかいかな。自分が好きで、遠慮なく自慢している感じね。印象に残ったのはピアノの腕前と、スマリヤンインディアナ大学にまねいたのがホフスタッターだったこと。ホフスタッターもなかなかやるではないか。