「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(ピーター・ジャクソン)

 1作目、2作目は、「まあ、こんなものか」と思ったのだけれど、これはかなり不満がのこりました。
 フロドが死んだと思われたときの、独りで旅をつづけようしたサムの決意が描かれてないのはダメ。そもそも「二つの塔」でシェロブのところまでやっておくべきではなかったか。そうすればホビット村の掃蕩をはぶかなくてもすんだろうに。
 さらになぜフロドが苦しんでいるのかも、アルウェンの決断の意味も、エルフたちが旅立った理由もさっぱりわからんでしょう。ガンダルフも、エルロンドもセオデンもデネソールも莫迦みたいなのも困る。
 まあ、映画がなければ「終わらざりし物語」が訳出されることもなかったろうし、ピーター・ジャクソンには感謝してるんですがね。