「毒ガス帯」(コナン・ドイル)

 チャレンジャーものの第一作は恐龍少年だったころに読んだものだったが、ともかく似たような路線の冒険物語かと思ったわけです。これがちがう。ストーリーのほとんどの部分の舞台はチャレンジャーの家であり、登場人物たちは対話をするばかりでめだった活動をしないのである。ほんとうに地球が滅亡してしまうディザスターものははじめて読んだ。
 「地球の悲鳴」、途方もないホラ話。ひねりが足りないが、気に入りました。
 「分解機」、こちらはダメ。チャレンジャーが自らの科学の力で自体をなんとかせねば話にならないでしょうに。