2015-01-01から1年間の記事一覧

有限と微小のパン 講談社ノベルス版の初版一刷である。このシリーズをリアルタイムに追ひかけてゐたのだが、この作品で理由もなく讀まなくなつた。これもラストダンジョン症候群の發症例であらうか。 本格ミステリは賢いひとを描く小説である。だが賢いひと…

ミッション:インポッシブル 私は「スパイ大作戦」を一二度しか見てないのでさしたる思ひいれもないけれど、テレビシリーズのファンはどう見たのだらうか。 ヒロインはもつとファムファタル的女優でなければならぬ。 ラストのアクションはかなりバカつぽい。…

ネジ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVIII キオカ側のパートを讀んでるときのはうがホッとする状態ですな。 ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (8) (電撃文庫) 作者: 宇野朴人,竜徹,さんば挿 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 発売…

BLUE GIANT(6) BLUE GIANT 6 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 石塚真一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/07/30 メディア: コミック この商品を含むブログ (6件) を見る

完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者 日本版獨自のと思はれる副題がまたペレルマンが厭ひさうなやつだね。 ポアンカレ豫想の本かと思つて讀みはじめたらペレルマンについての本であつた。ソヴィエトの抑壓的社會において數學の自由をまもらうとした…

BLUE GIANT(4) BLUE GIANT 4 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 石塚真一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/12/26 メディア: コミック この商品を含むブログ (4件) を見る

BLUE GIANT(3) BLUE GIANT 3 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 石塚真一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/07/30 メディア: コミック この商品を含むブログ (4件) を見る

BLUE GIANT(2) BLUE GIANT 2 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 石塚真一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/03/28 メディア: コミック この商品を含むブログ (8件) を見る パルプ・フィクション いまさらながら觀た。もはや言ひつくされてるだらうが…

BLUE GIANT(1) 人物が見分けられない。 BLUE GIANT 1 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 石塚真一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/11/29 メディア: コミック この商品を含むブログ (13件) を見る

謹訳 源氏物語 七 せがれが親父よりもクズであつた。源氏もアレだが話はおもしろく讀めてゐたのに對して、夕霧のはうはもう讀むにたへぬ。 そして紫上の退場。好感のもてる人物が紫上と花散里だけしかをらぬのに。源氏は出家を決意していまにも物語はをはり…

多数決を疑う 社会的選択理論とは何か たいへんおもしろい。コンドルセについてオイラーの傳記を書いた(のか?)ひと、くらゐの認識であつたけれど、こんなにへんてこなことを考へてゐたのか。眞意が二百年たつてやうやくわかつた、などといふのもロマンテ…

俺物語(10) この話はこれ以上の発展性をみこめない氣がする。家人がよろこんで讀んでるので買ふけれど。あるとしたら砂川がらみかなあ。 俺物語!! 10 (マーガレットコミックス) 作者: アルコ,河原和音 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/10/13 メディ…

ペナンブラ氏の24時間書店 書名から想像する内容とはかなりかけはなれたストーリーであつた。なんかかう、本屋を經営する話なのかと思つてをりました。 ペナンブラ氏の24時間書店 作者: ロビン・スローン,島村浩子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2014…

小学生までに読んでおきたい文学(1) おかしな話 小學生までにといはれても、ほとんど讀んでないぞと思はず手をだしてしまつた。こんなふうにおどして讀ませるのはずるい。いや、やつあたりなのは承知してをります。 「壁抜け男」が好き。醫者が壁ぬけをき…

傷はぜったいに消毒するな 生態系としての皮膚の科学 パラダイムといふ語の用ゐかたが雜なのが氣になる。傷がどうのかうのよりもアトピーがあらかた治つてしまふことのはうが(ほんたうならば)たいへんなことなのではかならうか。 傷はぜったい消毒するな …

ビッグ・フィッシュ ビッグ・フィッシュ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2010/04/16 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (22件) を見る

樹海戦線 もつと派手にドンパチするのかと思つてゐたのは書名のためである。「戦線」はないだらう。そもそも「樹海」なのか? 「樹海」ではあるのか。 ほかにも讀みちがへたことがある。犬が出てきたとき、この犬が活躍するのだらう、これは犬の物語なのだな…

GIANT KILLING(26) ブランがはじめて登場したとき、リアル代表監督はオシムであつた。時のたつのがはやいのか、ストーリーの展開がおそいのか。 GIANT KILLING(36) (モーニング KC) 作者: ツジトモ,綱本将也 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/09/23 …

科学VS.キリスト教 世界史の転換 書名で損をしてゐるやうな氣もせぬでない。この内容を新書で出してくれるのはすばらしい。 科学vs.キリスト教 世界史の転換 (講談社現代新書) 作者: 岡崎勝世 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/12/18 メディア: 新書 こ…

3月のライオン(11) この内容をエンタテインメントにできるのはたいしたものだ。だが好きな話ではない。いいひとと、わるいひとをあまりに明瞭に描きわけてゐるといふか。 3月のライオン 11 (ジェッツコミックス) 作者: 羽海野チカ 出版社/メーカー: 白泉社…

黄色い部屋はいかに改装されたか? 増補版 私にとつて本格ミステリは、謎をとく探偵がカッコいい小説である。だからトリックがどうのかうのと幅をせばめることはなからうにと思ふ。まして、クイーンやカーが生きて毎年新作を書いてゐる時代なのである。昨日…

ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門 おもしろかつた。ふつうこの物語はゲーデルを主人公にして語られるのを、ラッセルが主人公になつてるのがミソである。 最後はアイスキュロスがさらつていつた。むかし讀んだけれど、こんなすてきな話だつたか…

西部に賭ける女 世のなかにはジョージ・キューカー監督、ソフィア・ローレン主演の西部劇などといふシロモノだつて存在する。 ラスト、劇場にとびこんでくるソフィア・ローレンはうつくしい。文系やさ男にアンソニー・クインはあはないやうに思はれたが、おしま…

六花の勇者 6 悲壯で凄慘であるけど爽快さのまるでない戰ひ。おもしろくはあるがたのしくない。敵に敵としての魅力がない。 六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫) 作者: 山形石雄,宮城 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/07/24 メディア: 文庫 この商品…

マウスガード 1152年 秋 繪ほどはストーリーは好きでない。 マウスガード 1152年 秋 作者: デイビッド・ピーターセン,柳田真坂樹,滝野原南生 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション 発売日: 2015/05/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…

火星の人 この主人公はすぐれたユーモアの持ち主といへるのだらうか。陰氣な人物ではないのはたしかだが。すくなくとも私は三人稱の地球パートにくるとホッとした。 嵐の位置を知るための方法はみごとなものだ。 これを映畫化したらディテールの説明はばつさ…

七帝柔道記 七帝戰のことを知つたのはグレイシー柔術の名が高まつたUFC第一回、第二回のころである。「格闘技通信」か、ニフティサーブのプロレスフォーラムで讀んだのだ。以來、「しちてい」と讀んでゐたのだが「ななてい」だつたと知つた。氣をぬくと今も…

謹訳 源氏物語 六 三の宮が寢取られたり、紫上が死んで生きかへつたり(!)、いろいろ起つてはゐるが散漫な印象。源氏が一歩さがつてほかの人物に焦点があたつた感じである。作者がこれからストーリーをどうもつていきたいのかよくわからぬ。 謹訳 源氏物語…

ラディカル・ホスピタル(28) レンズ豆に似てゐるからレンズとはコペルニクス的轉回ですな。 ラディカル・ホスピタル (28) (まんがタイムコミックス) 作者: ひらのあゆ 出版社/メーカー: 芳文社 発売日: 2015/09/07 メディア: コミック この商品を含むブログ…

ナインスゲート ポランスキーははじめてかな。むかし「フランティック」を觀たかもしれない。退屈はしないが、それだけである。バルカンが何をかんがへてコルソを雇つたのかわからぬ。ヒロイン(?)の體技が拙いのはいただけません。 「呪のデュマ倶楽部」…