2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

GIANT KILLING(26) ブランがはじめて登場したとき、リアル代表監督はオシムであつた。時のたつのがはやいのか、ストーリーの展開がおそいのか。 GIANT KILLING(36) (モーニング KC) 作者: ツジトモ,綱本将也 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/09/23 …

科学VS.キリスト教 世界史の転換 書名で損をしてゐるやうな氣もせぬでない。この内容を新書で出してくれるのはすばらしい。 科学vs.キリスト教 世界史の転換 (講談社現代新書) 作者: 岡崎勝世 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/12/18 メディア: 新書 こ…

3月のライオン(11) この内容をエンタテインメントにできるのはたいしたものだ。だが好きな話ではない。いいひとと、わるいひとをあまりに明瞭に描きわけてゐるといふか。 3月のライオン 11 (ジェッツコミックス) 作者: 羽海野チカ 出版社/メーカー: 白泉社…

黄色い部屋はいかに改装されたか? 増補版 私にとつて本格ミステリは、謎をとく探偵がカッコいい小説である。だからトリックがどうのかうのと幅をせばめることはなからうにと思ふ。まして、クイーンやカーが生きて毎年新作を書いてゐる時代なのである。昨日…

ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門 おもしろかつた。ふつうこの物語はゲーデルを主人公にして語られるのを、ラッセルが主人公になつてるのがミソである。 最後はアイスキュロスがさらつていつた。むかし讀んだけれど、こんなすてきな話だつたか…

西部に賭ける女 世のなかにはジョージ・キューカー監督、ソフィア・ローレン主演の西部劇などといふシロモノだつて存在する。 ラスト、劇場にとびこんでくるソフィア・ローレンはうつくしい。文系やさ男にアンソニー・クインはあはないやうに思はれたが、おしま…

六花の勇者 6 悲壯で凄慘であるけど爽快さのまるでない戰ひ。おもしろくはあるがたのしくない。敵に敵としての魅力がない。 六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫) 作者: 山形石雄,宮城 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/07/24 メディア: 文庫 この商品…

マウスガード 1152年 秋 繪ほどはストーリーは好きでない。 マウスガード 1152年 秋 作者: デイビッド・ピーターセン,柳田真坂樹,滝野原南生 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション 発売日: 2015/05/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…

火星の人 この主人公はすぐれたユーモアの持ち主といへるのだらうか。陰氣な人物ではないのはたしかだが。すくなくとも私は三人稱の地球パートにくるとホッとした。 嵐の位置を知るための方法はみごとなものだ。 これを映畫化したらディテールの説明はばつさ…

七帝柔道記 七帝戰のことを知つたのはグレイシー柔術の名が高まつたUFC第一回、第二回のころである。「格闘技通信」か、ニフティサーブのプロレスフォーラムで讀んだのだ。以來、「しちてい」と讀んでゐたのだが「ななてい」だつたと知つた。氣をぬくと今も…

謹訳 源氏物語 六 三の宮が寢取られたり、紫上が死んで生きかへつたり(!)、いろいろ起つてはゐるが散漫な印象。源氏が一歩さがつてほかの人物に焦点があたつた感じである。作者がこれからストーリーをどうもつていきたいのかよくわからぬ。 謹訳 源氏物語…

ラディカル・ホスピタル(28) レンズ豆に似てゐるからレンズとはコペルニクス的轉回ですな。 ラディカル・ホスピタル (28) (まんがタイムコミックス) 作者: ひらのあゆ 出版社/メーカー: 芳文社 発売日: 2015/09/07 メディア: コミック この商品を含むブログ…

ナインスゲート ポランスキーははじめてかな。むかし「フランティック」を觀たかもしれない。退屈はしないが、それだけである。バルカンが何をかんがへてコルソを雇つたのかわからぬ。ヒロイン(?)の體技が拙いのはいただけません。 「呪のデュマ倶楽部」…

黒龍荘の惨劇 トリックはおもしろいがヒントが足りぬ氣がする。フェアか否かといふことはどうでもよいのだが、私はトリックでおどろきたいのである。十分なヒントがばらまかれてあつてはじめて「ああ、さういふことだつたのか」とおどろくことができる。そこ…